「App Inventor」はブラウザ上でAndroid用アプリが簡単に作れてしまうツールです。
もともとGoogleが教育目的で開発し、Google Labsで公開していたものですが、現在はMIT(マサチューセッツ工科大学)が運用を引き継いでいます。
同じくMITが開発した子供用プログラム言語「Scratch」と似た仕組みで、スクリーン上にオブジェクトを配置して画面イメージを作ってから、各オブジェクトにプログラムをグラフィカルに仕込んで行くので、とても直感的です。
ですが、App Inventorでもっとも感動的なのは、そのリアルタイム性です。
常にパソコンとAndroidとの間で通信を行っており、パソコンの画面上でプログラムをいじると、すぐさまAndroid側がリフレッシュされるのです。つまり「コンパイル」⇒「アップロード」⇒「アプリ起動」という普通は必要そうな手順が必要なく、リアルタイムで結果を確認しながらプログラムを作成できるわけです。MITの紹介ビデオの中で女のひとが「まるで魔法みたいでしょ」と言ってますが、あながち過剰表現でも無いと思います。
パソコンとAndroid間の通信の確立も、QRコードを導入しているためとてもスムーズです。
編集画面から「Connect」⇒「AI Companion」と選ぶと、パソコン画面にQRコードが表示されるので、Androidにインストールしたアプリ「MIT App Inventor 2 Companion」の起動画面から「Scan QR code」を選んでQRコードを読み取れば、通信が確立します。これなら子供でも大丈夫でしょう。
さらに感動してしまうのが、自分で作ったプログラムを、簡単にAndroid用のプログラムファイル「APKファイル」に変換できることです。パソコン画面の「Build」⇒「App (Save as .apk to my computer)」を選ぶだけです。
GoogleはAndroidアプリを事前審査しませんので、パソコンでサクっと作ったアプリが、ほんの数時間後にはGoogle Play上で全世界に配信されてしまうわけですから、これはもう鳥肌モノです。
もっとも、アプリの提出に当たっては、GooglePlay上に表示されるスクリーンショットやアイコンを、デバイスの画面サイズに合わせて複数セット用意する必要があるため、アプリを作る時間より、提出作業に時間がかかってしまうなんてこともあったりします。(実話)
いやまさに、このプログラム環境こそ、すごいInventionだと思います。
MIT-App Inventor 2
MIT-Scratch
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