2014年5月18日日曜日

ゼロからの出発

アニメ「キャプテンフューチャー」の中で大好きなエピソードが第31話「ゼロからの出発」。原作小説で言うと「宇宙囚人船の反乱」の後半にあたる。未開の惑星に不時着したが、その惑星は2週間で崩壊するため、何も無い状態から2週間で宇宙船を建造し脱出するというエピソード。果たしてそんなことが可能なのだろうか?宇宙船は造れなくてもいいが、いつか乗っていた船が難破して手ぶらで無人島に流れ着くこともあるかもしれないので、どうやったら文明生活を手に入れることができるのかどうかを考えておきたい。

  1. 木をこすり合わせて火をおこす。
    • これはまぁ有名なのでボーイスカウトやサマーキャンプで試した人も多いだろう。良く乾燥した木の板に溝を掘り、枯れ草など乾燥した葉を乗せ、細長く尖らせた木の棒を両手で押し込むように往復させる。葉に煙が立ったら、より大きな枯れ草で包んで空気を送り込む。これでとりあえず寒い夜でも凍えずにすむ。
  2. 岩を割って鏃(やじり)を作る。
    • 岩を岩に叩きつけて何となく細長い形状にしたら、他の岩とこすり合わせてとがらせる。これを木の枝の先端に蔓で結びつけて槍(やり)や矢を作る。ついでにしなやかで頑丈な木の枝を見つけて弓も作る。これで魚や小動物を狩り、とりあえずタンパク質を補給することができるようになる。
  3. 動物の皮から鞴(ふいご)を作る。
    • 重要性が軽視されがちだが、実は鞴は文明生活を築くためには必須。道具を作るためには火の温度を数百度から1000度ちかくまで上げる必要があるため。
  4. 石炭を探す
    • やはり高温を得るために必要。
  5. 穴を掘って竈(かまど)を作る。
    • 内部が充分に高温になるよう周囲を囲み、かつ新鮮な空気の流れ道を作る。粘土をこねて食器や坩堝(るつぼ)を作る。
  6. 鉱物を集める。
    • 砂鉄あるいは孔雀石。孔雀石は10円玉が酸化したときにできる緑青(ろくしょう)の色をしているため見つけやすいし、融点は鉄よりも低く800度程度。しかし鉄に炭素を加えればやはり融点は800度程度まで落とせるので、こちらのほうが頑丈な鉄器が作れる。
  7. 精錬するための炉を作る。
    • 鉱物と炭を層状に重ね、横からふいごで空気を送り込み、溶けた金属が下にたまる構造。鉄はこのままだと中に空気が閉じ込められて海綿状になってしまうので、道具として使いたいなら熱しながらハンマーで叩き、鍛える必要がある。
  8. るつぼの中で再び金属を液状に熱し、型に流し込む。
    • 型は砂岩の上面に溝を掘る方法が簡単だが形状に制約があるので、慣れてきたら焼き物で作った型を貼り合わせ、間に液体金属を流し込む方法がお勧め。
  9. 金属器で木材を加工
    • 石器や土器に比べ、任意の形状の頑丈な道具を作ることができる鉄器はいっきに生活の文明度を上げる。ナイフ、ハンマー、スコップ、ノコギリなどの道具を金属で作ることで、効率的に土を掘り、木材を切断することができるようになるため、家、水道、下水、船、車輪、水車などを次々と生産できる。

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