2014年5月11日日曜日

Post-Apocalyptic Fiction

Rise Of Incarnates
当たり前だがSFやファンタジー世界は現実世界とは異なるため、新規ユーザーは物語やキャラクターを理解する前にまずその世界を理解しなければならない。もちろん現実世界とのギャップが楽しいのであるが、そのギャップがあまりにも大きいと、ユーザーは理解することができず、その世界にリアリティを感じることができず、没頭する事もできない。そこが世界観デザインの難しいところだ。いちぶのマニア向けではなく、より多くのユーザーに訴求する作品を作りたいのであれば、物語の舞台は基本的に皆が良く知っている世界とし、1つだけ新ルール(OSF=One Special Factor)を加える程度にとどめるべきだ。ただそのOSFはあまねく世界全体に、歴史的に、そして人々の文化や生活にまで、影響を与えているものが望ましい。電脳コイルの眼鏡、ジョジョ第3部のスタンド、スターウォーズのフォースなどがそれだ。FalloutやBorderlandsなど終末的世界観(Post Apocalypse)が好まれるのも、現実世界がベースになっているため想像し易いからだろう。
参考として、他にもいくつかOSFの例を挙げておきたい。

【SF的OSF】
・手足がついたスマートフォンを小学生さえ持っている世界。
・学校に通うのではなくヴァーチャルワールドで学校に通う世界。
・iPS細胞の技術で、死んだ人間も簡単に生き返れるようになった世界。

【ファンタジー的OSF】
・人間を応援したり邪魔したりできるが会話はできない守護霊たちの世界。
・病弱なひとほど強い魔法が使える世界。瀕死の人は最強。
・マーリンに魔力は無く、実は全て孫娘の魔法だったというアーサー王の世界。

【歴史的OSF】
・連合国より先に枢軸側が原爆を開発してしまった世界。
・サンフランシスコ講和会議にて日本の南北分割統治が決まった世界。

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