2014年3月30日日曜日

ネイティブモバイルゲームの今後

スマートフォンの普及に伴い、ソーシャルゲームもネイティブ化の流れが進んでいる。
ネイティブアプリはサーバーと通信データ量が少なくて済むため3G環境でも快適な操作感を実現できるのだが、グラフィックに凝ったゲームほどアプリサイズが大きくなり、アプリ起動時に更新データをまとめて読むため、なかなか遊び始めることができないという問題が起きている。さらにソーシャルゲームの場合、アプリのアップデートも頻繁に行われるため、ダウンロード待ち時間はさらに深刻化する。
今はスマートフォンが爆発的に普及し始めている時期なので、ある意味、見た目が新鮮であれば多少の問題は看過される。しかしこの後はどうだろう。スマートフォンでコンソールゲームに匹敵するようなグラフィックのゲームが珍しくなくなった時、ネイティブモバイルゲームはどうあるべきのか。
タブレットについてはプレイヤーは自宅で腰を落ち着けてプレイする事が多いため、無線LAN環境も期待でき、ダウンロード時間の長さはさほど問題にはならないだろう。FPSやオープンワールドRPGなどが台頭し、コンソールゲームにとって代わる存在になっていくと思われる。
いっぽうスマートフォンはどうか。日頃持ち歩き、ちょっとした空き時間に遊ぶという位置づけであればダウンロードの多い/長いゲームは、次第にユーザーを獲得できなくなるだろう。したがってサーバーからのわずかなデータから、多くを描き出すための技術が求められる。ビジュアル的にはプロシージャル技術、ナラティブ的にはオートスクリプティング技術が必要なのだ。

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