有名な話が、下記の謎かけです。
「厚さ0.1mmの新聞紙を37回折りたたんだら、どのくらいの厚みになるでしょうか?」
ドラマ「Numbers」の中で登場人物は、この質問に対して「ビルの高さぐらい?」と答えてますが、実際には地球の直径(12000km)を超えます。
ソーシャルゲームのマーケティングでは、クチコミによるユーザー数の増加度合いを表す際にK-Factorという言葉を使いますが、この因子の効果の大きさにも驚かされます。
K-Factorはもともと伝染病学(疫学)で使われていた言葉ですが、マーケティングにおいては以下の式で表されます。
i = ユーザーが送付した招待の数
c = 招待されたユーザーが新ユーザーになる率
K = i * c
仮に1人のユーザーが平均5人の知人を招待し、そのうち4割の人が新規登録に応じたとすると、
i = 5
c = 0.4
となり、
k = 2
となります。これは充分に有り得そうな仮定なのですが、k=2で招待が繰り返されると、わずか33回目で地球上の人類の人口を超えてしまうのです。
下記は、kが1.1から2.0までの、招待回数とユーザー数の関係ですが、kの小数点1位が1増えるだけで、文字通り指数関数的にユーザー数が増えることが分かります。
c は現実的には0.05~0.2ぐらいの値をとると思われますが、開発者側としてはコントロールできません。
i を増やすには「ユーザーが知人を誘いたいと思うようなゲームを作る」方法と、「ユーザーが知人を誘いやすい機能を設ける」方法があります。前者の実現は簡単ではありませんが、後者はコストはかかるものの確実に可能なことですので、割愛すべきではない機能だと思います。
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